
社内の情報共有にも。社外のCMSにも。つかえるWebアプリケーション プラットフォーム、Liferay(ライフレイ) 5-2
SUMMARY
- ライフレイは、部門、プロジェクト、そして個人のユーザ単位でポータルを設置できる
- ライフレイでは、マルチテナント型クラウドサービスを提供できる
- ライフレイは、企業内の組織体系や部門横断型のプロジェクトのポータルにも対応した柔軟なアクセス管理機能がある
オープンソースWebポータルとして世界市場シェア1位を誇るLiferay(ライフレイ)は、社内の情報共有ポータルとしてだけでなく、社外向けCMS(コンテンツマネージメントシステム)としても活用できるWebアプリケーション プラットフォームです。
社内の情報共有を目的とした商用ポータル製品にはシェアポイント、WebSphere ポータル、インスィートなどがありますが、ライフレイはそれら商用製品が持つ機能に加えて、社外向けCMS(コンテンツマネージメントシステム)機能を備えています。またJavaで実装されたオープンソースであるため自由度が高く、細かなカスタマイズや既存システムとの統合が容易に実現します。
今回は、企業固有のニーズに応えるライフレイの、ポータル機能をご紹介します。
Liferay(ライフレイ)のポータル機能■(1)ユーザ、組織、コミュニティ管理
Liferay(ライフレイ)は、組織全体のポータルページだけではなく、部門、プロジェクト、そして個人の「ユーザ」単位でポータルサイトを設置することができます。
一般的な組織の縦割り組織図だけでなく、さまざまな手法でユーザをグルーピング、カテゴライズすることができるのです。
Liferayでは、企業をはじめ、非営利団体、協会、学校、クラブなど階層的な構造をもつ集まりを、「組織」として管理します。「組織」内には、いくつものカテゴリーがあります。部門ごとの縦割りグループ、部署を横断するようなプロジェクトグループなどです。
Liferayでは、ひとりのユーザが複数の「組織」に所属できるのはもちろんのこと、「組織」自体も、「本社>支社>営業所」のように階層的にまとめることができます。
さらには共通の趣味のもとに集まる「コミュニティ」を管理することもできます。
Liferay(ライフレイ)のポータル機能■(2)マルチテナント管理
Liferay(ライフレイ)は、 SaaSに欠かすことができないマルチテナントにも対応しています。
マルチテナントとは、ひとつのLiferayのインスタンス内で、複数の企業(テナント)向けサービスを提供する機能です。シングルテナントに比べ、低コストでサービスを提供することが可能となります。
認証機能、セキュリティ・ポリシーにのっとったシステムの利用権限を設定する機能が搭載されているLiferayでは、マルチテナント型クラウドサービスを提供することができます。
Liferay(ライフレイ)のポータル機能■(3)ロールベースのアクセス制御機能
Liferay(ライフレイ)のアクセス管理は、エンタープライズ向けとして充実しています。
企業内の組織体系や部門横断型のプロジェクトのポータルにも対応し、コンテンツ管理、情報ポータル、コラボレーションといった複数のシステムを利用しながら、ユーザごとに閲覧表示を変えたり、編集権限を付与したりといったアクセスコントロール機能を組み合わせることができます。
また、アクセス管理をロールベースで行うことができます。ロール単位で権限の定義を付けられますので、ロールとユーザを紐付けて一元的に管理することもできます。
このほか、次のような機能も備えています。
-エンタープライズシステムのUI統合
-シングルサインオン(SSO)の実現
-ユーザ属性のカスタマイズ
-管理業務の委譲
-パーソナライズ機能の提供
-マイページの提供
-ワークフローの設定とタスクの管理
-監査&パフォーマンスのモニタリング
-ポータル機能の多言語対応
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