概要
Liferayポイント解説第4回は『Liferayのポートレットとは』です。ポートレットの主な特徴について紹介します。
「ポートレット」とは
「ポートレット」とは、Liferayの画面を構成するユーザインタフェースコンポーネント(機能部品)です。
Liferayのページは、ポートレットの組み合わせで構成されています。各種ポートレットをドラッグ&ドロップでページ上に自由に配置したり、プロパティ設定を行えます。
標準で「コミュニティ機能」「Webコンテンツマネージメント機能」などの70以上のポートレットが登録されています。これらの標準ポートレットは、Liferayインストール後にすぐに使用できます。
既存のポートレットをカスタマイズして使用したり、新規ポートレットを作成することもできます。
「プラグイン」とは
プラグインとは、機能的に関連するポートレットをパッケージしたものです。Liferayサイトへのインストールや削除などは、プラグイン単位で行います。
「Liferay Marketplace」とは
「Liferay Marketplace」はLiferayに組み込めるプラグインを集めたサイトです。500個以上のプラグインが登録されています。
こちらのサイトから使いたい機能(プラグイン)をダウンロードして、Liferayにインストールすれば使用できるようになります。
Liferay Marketplaceサイト
ポートレットの構成
ポートレットは、主に次の3つの要素で構成されています。
- Javaソースコード
- 設定ファイル
- クライアント側ファイル(jspファイル、cssファイル、jsファイル、画像ファイル など)
ポートレット開発ツール
ポートレットは以下のような方法で開発できます。
サービスビルダ
サービスビルダは、XMLファイルに定義されたサービスインタフェースを元にして、「データベーステーブル作成用SQLスクリプト」「Java API」「WSDD」「JSON」「Hibernate用Javaクラス」などを生成するツールです。
Liferay IDE
Liferay IDEは、Liferayプラグイン開発を支援するEclipse用プラグインです。「プロジェクトウィザード機能」「コーディングサポート機能」「デバッグ機能」「デプロイ機能」などを使用できるため、コマンドラインベースの開発ツールよりも効率的に開発できます。
ポートレット開発フレームワーク
使用可能フレームワーク
各種フレームワークでポートレットを開発できます。
- Liferay MVCポートレットフレームワーク
- Apache Struts
- Spring MVC
- JavaServer Faces(JSF) など
デフォルトフレームワーク
上記の中で「Liferay MVCポートレットフレームワーク」がLiferayのデフォルトフレームワークです。
主な特徴
- 軽量フレームワーク
- 複雑なポートレット処理を隠蔽
- ポートレットページごとにJSPを作成 など
ポートレット間連携
ポートレットは、他のポートレットが提供しているサービスを呼び出して、連携させることができます。
ただし、ポートレット相互運用規格に適合していなければ連携できません。Liferayが提供している機能を利用する場合には、Liferayが提供するAPIに合わせる必要があります。